BPOの部屋へのコメント
2000年1月


今後のイースター 投稿者:最上  投稿日:01月31日(月)14時56分43秒

LULU さん、お久しぶりです。
あのザルツブルクの第1幕の船の舞台装置は、横に長いステージをたっぷり使い、
まるで横長の映画を見ているような感じでしたから、普通の劇場空間では、
どう処理するのだろうかと、私も前々から思っています。

ところで、今年のイースターの「シモン」、アバドの得意演目ということで、見ておきたいと
気持ちも強いのですが、日程がかなりネックになっています。

ちなみに、今後のイースターの日程を、先程、確認してきました(^_^;)。

   2000年  4月15日〜24日  
   2001年  4月7日 〜 16日 
   2002年  3月23日〜4月1日 

2001年以降は、例年通りだと、こんな感じの日程だろうと思います。
2002年の「パルジファル」は、問題なく行けるかな、と考えています(^_^)。


re: ウェスト 投稿者:最上  投稿日:01月31日(月)14時27分59秒

Tamuraさん、齋藤さん、ウェスト情報、ありがとうございました。

結局のところ、本命ではなくて、代役的な感じなんでしょうかね。

1986年のウィーンの来日公演で、トリスタンをブレンアイスとかいう人が代役で歌ったことを
思い出します。


BPOの演奏記録 投稿者:最上  投稿日:01月31日(月)14時21分31秒

詳細な演奏記録が載っているのは、下記の本の第3巻ですね。

  Einhundert Jahre Berliner Philharmonisches Orchester : 
  Darstellung in Dokumenten  
  im Auftrag des Berliner Philharmonischen Orchesters verfasst von Peter Muck. 
  Tutzing : H. Schneider, 1982
  1. Bd. - 3. Bd.

1982年に出版されたので、1882から1982年までの100年間だけですが、詳細な演奏記録は圧巻です。
それから、100年間の団員情報も載っています。
webcatで検索すると、いくつかの大学での所蔵が確認できますので、大学図書館などで依頼すれば、
借用できるのではないかと思います。

http://webcat.nacsis.ac.jp/webcat.html


ジョン フレデリック ウエスト 投稿者:齋藤将隆  投稿日:01月29日(土)00時07分40秒

1997年の3月にサンフランシスコ響の定期で大地の歌を歌ったのを聴いたことがあります。
このときはジェリー ハドレーの代役でした。
一緒に歌ったトーマス ハンプソソンの印象はありますが、ウエストは影が薄かったような印象しか残っていません。


ジョン・フレデリック・ウェスト2 投稿者:M.Tamura  投稿日:01月28日(金)22時54分14秒

セントルイス響の来日パンフによれば、1983〜1984にかけてスカラ座デビュー、
カニオ・ドンホセ・カヴァラドッシのレパートリーで活躍を開始し、
メータ/ニューヨークフィルとのグレの歌、大地の歌で成功をしているようです。
最近まではアメリカを中心に活躍していたようです。


RE:BPO Concert Archives 投稿者:マラドーナ  投稿日:01月28日(金)20時47分53秒

Masさん、こんばんは。

BPO全てのコンサートとなると知らないのですが、
カラヤン指揮のコンサートについては、ウィーンのカラヤンセンターのHPを
ご覧になるとよろしいかと思います。(他のオケのコンサートも含まれています)

http://www.karajan.org/sets/english/archiv_aufuhr.htm

英語版とドイツ語版があり、全部のコンサートではありませんが
新聞のコンサート評も見ることができます。
もしご存知でしたら失礼いたしました。


BPO Concert Archives? 投稿者:Mas  投稿日:01月28日(金)19時59分12秒

はじめまして。昔のBPOの演奏会の記録を見たいのですが、どうすれば良いのかどなたかご存知ないでしょうか。
音楽之友社のカラヤンの本(今手元に無いのですが)に出てた資料の種本とか、どこかで閲覧したりできるのでしょうか。
あるいは良いHPがあったら教えて下さい。


ジョン・フレデリック・ウェスト 投稿者:M.Tamura  投稿日:01月28日(金)16時39分02秒

最上さん、初めまして。いつも楽しく拝見させていただいております。

<<トリスタンに予定されているウェストという歌手、どなたかご存じでしょうか?
この歌手、1987年のサントリーホールのオープニング直後にセントルイス響(スラトキン)の第9(NHKホール)で
ソリストとして来日しています。そのときの記憶はあまりないのですが・・・


“予想どおり”というか 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:01月28日(金)12時14分49秒

何というか・・・。アバドが突然キャンセルした夏のザルツブルク『トリスタンとイゾルデ』は
“予想どおり”マゼールが“assume”(引き受けるという訳だが、英和辞典には“横領する”
“自分のものにする”というマゼールらしい訳語もあり)したようです。さらにびっくりは、
マゼールが振る予定だった『ドン・ジョヴァンニ』を何と!ゲルギエフが振るという、当局から
の発表がありました。う〜む・・・あんなに音楽的に未完成な『さまよえるオランダ人』を聴い
た直後の身としては・・・?・・・な人選のようにも思うのでした。


ウエスト、トリスタン、文化会館 投稿者:LULU  投稿日:01月27日(木)19時22分48秒

最上さん、こんにちは。オペラの話題になったので出てきました。(笑)

<<トリスタンに予定されているウェストという歌手、どなたかご存じでしょうか?

私は生では聞いたことがありませんが、ミュンヘン中心にこのところ良く歌って
います。オペラ関係の某会議室にどなたかが感想を書かれていたと記憶しています。

<<以前、モーストリークラシックに出ていたキャストは
<< ベン・ヘッブナー、ワルトラウト・マイヤー、ブリン・ターフェルだった

菅野さんが書かれた以外に、アラン・タイタスとアン・マレーの名前が出ていました。
この表記ではなかったけれど。(笑)例えばターフェルはまだマルケ王を歌った
ことがなかったように思いますし、公演まで日数がありますので最終的に歌手の
顔触れは変わってくるかもしれませんね。

ミュンヘンのプリンツレゲンデン劇場再開場記念公演の「トリスタン」はビデオ
収録されてドイツ国内では放送済みです。私も見ましたが、故エヴァーディング
の舞台も含めて高水準のプロダクションだと思います。楽しみです。
マゼールは確か98-99シーズンもバイエルン放送響と「トリスタン」全曲を演奏した
筈ですが、資料をしまいこんでしまって出てこないので、あやふやな記憶で恐縮です。

話は変わりますが、この秋の「トリスタン」公演で心配しているのは、東京文化会館
の舞台の間口がザルツブルグ祝祭大劇場よりずっと狭いことです。グルーバー演出
では1幕で舞台一杯に巨大な船を置き、その船首と船尾にトリスタンとイゾルデが
立って歌います。
つまり祝祭大劇場の横長の舞台を生かして、二人の心理的な距離が次第に近づく様を
物理的に舞台上で示すことが演出家の意図に含まれていると思うのですが、上野では
その効果が十分現われないかもしれません。もっともザルツブルグ程舞台が広くない
フィレンツエ歌劇場でも既にこのプロダクションは上演されているのですが・・・。


シュレーカー 投稿者:最上  投稿日:01月27日(木)18時35分27秒

大野和士 最新情報 のページは、非常に充実してますね。

本日のオペラコンチェルタンテシリーズのシュレーカー、ぜひ行きたかったのですが、
来週からボチボチ期末試験も始まるという、授業も追いこみの時期と重なり、泣く泣く断念しました。

ちなみに、アルブレヒトの指揮するシュレーカー「宝掘り」は、ハンブルクで89年6月に
実際に見たことがあって、シュナウトの歌と演技にも感心したものです。
クレーマーの雪をたくさん降らせる舞台も印象に残っています。

明日の武久源造さんのカザルスホールも、行きたかったんですが、残念です。
ちなみに、大野さんも、源造さんも、下記のところでインタビューが見れるんですね。
「クラシック・ニュース」には、これからも期待したいと思います。

http://www.music.co.jp/classicnews/


ヤンソンス 投稿者:最上  投稿日:01月27日(木)17時59分41秒

どうも、ヤンソンス/BPOへの期待が大きかっただけに、結局、あのプログラム一つだけというのは、
ちょっとガッカリですね。

ヤンソンスがBPOと来日するという話は、昨年3月、この掲示板でご紹介し、
(紀尾井シンフォニエッタのエキストラで来日したティンパニのゼーガースが、
  この話をN響の久保さんに伝え、その久保さんから教えていただいた _ _)
その後、4月にザルツブルクで、ヴァインガルテンから、直接、口頭で教えてもらった
プログラム(オベロン、ショスタコV協1、ドヴォルザーク8番)もご報告。

他にもう一つ、プログラムがあるかと思っていた訳です。
シュトラウス(アルペン、ツァラトゥストラ)か、この秋にやるオケコンか、
とか、いろいろ考えていたんですがね....

ところで、98年4月のザルツブルクでのカラヤン追悼演奏会(ヤンソンス指揮)
1年前の予告では、ドヴォ8、ショーソン「愛と海の歌」(マイアー)、バルトーク「マンダリン」
となっていたのが、その後、ショーソン、シュトラウス「アルペン」に変更になり、大喜びしたものです。
まあ、今回は、そんなことはないでしょうね。


re: ローマの松 投稿者:最上  投稿日:01月27日(木)17時27分17秒

 TT さん、はじめまして。
貴重なお話、ありがとうございます。
シンフォニーホールで、そんなにカラヤンを聞かれたとは、うらやましいです。

アッピアのバンダも、客席ではなく、ステージの上だったんでしょうかね。
「英雄の生涯」でのバンダの扱いとか、以前から、ちょっと気になっていたもので。

何はともあれ、今後とも、よろしくお願いします。


>指揮者の許可が降りずできなかった
   これは私もあります。
  「展覧会の絵」のキエフの最後の方で、大太鼓をずらして叩く(晩年のチェリビダッケ方式)


ローマの松 投稿者:TT  投稿日:01月27日(木)01時45分29秒

初めてまして。いつも楽しく読ませていただいております。 

早速ですが,84年のカラヤン・ベルリンフィルの「ローマの松」
ですが,当時高校3年だった私は大阪公演を聞きました。
例のバンダソロは間違いなくプラットでした。ミュートなど仕掛けは
一切なく,体を少し横に向けてホール全体に響き渡るように吹いていました。
とても上手く奇麗でしたよ。その時はBPOのラッパは皆が一番奏者も
出来るのではと思ったものです。
あとカタコンブのラッパのズレですが,ひょっとしてカラヤンがわざと
吹かせたのではないかとも思っています。大学の時オケでやったのですが
ほんとにこれエコーみたいで不思議にはまるのです。もっとも本番では
指揮者の先生の許可が降りずできませんでしたけど。

あと,私もラッパ吹きでBPOラッパセクションが大好きですので
クレッツアー氏の名誉回復の為に・・・。
88年カラヤンとの最後の日本公演ですが,大学まで関西にいましたので
ザ・シンフォニーホールでの2公演を聴いています。特に2日目の
「展覧会の絵」は最高でしたよ。冒頭のクレッツアー氏のソロから
もう涙ものでした。あの柔らかい音色は彼独特のものですね。普段から
あの音色を目標に練習しています。といっても最近仕事が忙しくて
週一回程しかできないのが残念ですが・・・。東京はFMの生放送で
聞いていましたが,あれは明らかに指を間違えたような感じですね。

長くなりすみません。今後もお邪魔させていただきますので
よろしくお願いいたします。


2002年のトリスタン 投稿者:菅野  投稿日:01月26日(水)17時28分15秒

以前、モーストリークラシックに出ていたキャストは
ベン・ヘッブナー、ワルトラウト・マイヤー、ブリン・ターフェルだったと思います。


re: トリスタン 投稿者:最上  投稿日:01月26日(水)17時05分10秒

プリンツレゲンテン劇場の再々オープンが 96年11月なので、
「グランド・オぺラ」Vol.12 を探し出して、確認してみました。
Opernwelt 97/1 にもきれいな写真が載っています。ウェストとベーレンスでした。
ウェストはガッシリした人のようですね。声量は大丈夫でしょう。
歌手は誰でもいいと書きましたが、イゾルデは、マイヤーかベーレンスの方が好みですね(^_^)。

  2000  11〜12   ベルリン・フィル(アバド)
  2001   9〜10   バイエルン歌劇場(メータ)
  2002   1       バイエルン放送(マゼール)

2001年のバイエルンは、ウェストとマイヤーが予定されているようです。
2002年も、ウェストが歌うんでしょうか。


トリスタン 投稿者:菅野  投稿日:01月26日(水)15時46分17秒

うろ覚えなのですが、マゼル・バイエルン放送響が
プリンツレゲンデン劇場復興公演で「トリスタン」をやったとき
ジョン・フレデリック・ウェストとベ−レンスが歌ったんじゃないかと思うんですが
(うろ覚えの記憶なので間違っていたら申し訳ないですが)。


来日公演 投稿者:最上  投稿日:01月26日(水)13時27分56秒

どうも、昨日は徳島の日だったので、ちょっと出遅れてしまいました。

今回は、「トリスタン」に何とか1回だけでも行ければといったところですね。
トリスタンに予定されているウェストという歌手、どなたかご存じでしょうか?
まあ、主役はBPOですから、指揮者も歌手も、誰でもいいのですが(^_^)。

コンサートの方は、たぶん行かないとは思いますが、ベートーヴェンは、年明け後、
ウィーンに続いて、ザルツブルクでも取り上げるようです。ちゃんと全集を作るんでしょうか。
(ちなみに、WPhとBPOと両方で交響曲全集作った人、これまでにいましたっけ?)

打楽器もあまり活躍しませんね。ショスタコの協奏曲でシロフォンとかあったと思いますが。
「トリスタン」では、アバドによって、第1幕の最後の方のシンバルはカットされるはずなので、
トライアングルだけですね。演奏の密度が高いので、そんなことは、全然気になりませんけど。


ps. ハイティンクのモーツァルト、セカンドのトップは、シュターデルマンという人ですね。
    1959年生まれ、1986年入団のようです。
    他にも、こういった質問は、どうぞお気軽にお寄せ下さい。


やった!BPO来日ベト7 投稿者:マラドーナ  投稿日:01月26日(水)00時16分46秒

やった!ついにBPOのベト7を生で聴けるのですね。(もうチケットゲットした気でいる)
東京、大阪両方行きたいです。
これがカラヤンだったならば・・・(アバドファン、カラヤン嫌いの皆さん済みません)
嬉しさと無念さの残る複雑な気分です。


ベートーヴェンはムジークフェラインでも・・・ 投稿者:六甲おろし(サティ君)  投稿日:01月25日(火)19時44分15秒

個人的にはシェーンベルクのペレアスを期待していたのですが、
(ついでに言うとカシオーリはヴァイオリン協奏曲の編曲版)
BPOのツアーはベートーヴェンで行くつもりなんでしょう。
年が明けてムジークフェラインジャックがありますから・・・

ウィーンではピアノ協奏曲全曲も演奏するようですけど、
カシオーリが1番、残りの4曲をキーシン、ピリス、アルゲリッチ、ポリーニ
で演奏することになるのでしょう(人が変更されてるかな?)
私の記憶が確かならばアルゲリッチのレパートリーは1,2番だけなので
アルゲリッチは新しい曲に挑戦するのでしょうか?

ウィーンに行けるわけじゃないですが、興味津々ですな。
どこか録画してくれるといいですね。



ヤンソンス/BPO 投稿者:SUPERBASS  投稿日:01月25日(火)18時58分08秒

アバドはベートーヴェンだけなんですね。ここ何回かの来日公演のプログラムから考えて
マーラーは必ず入ると思ってばかりいたのですが...。特に5番、6番、7番あたりを
聴きたかったですね。
また今回もNHKが収録すると思いますが、今回はヤンソンスの演奏会を放送して欲しいですね。


2000年BPO来日公演 投稿者:岩佐  投稿日:01月25日(火)14時38分49秒

詳細が発表されたようですね。下記リンクからどうぞ。

オーケストラコンサートは私としては行きたいと思うようなプログラムではありませんでした。
ヤンソンスの指揮が1プロというのも残念です。
トリスタン3回に賭けるしかないようです。

http://www.tdnet.co.jp/kambara/bel.html


ローマの松はー 投稿者:Ken-G  投稿日:01月25日(火)00時23分25秒

「ローマの松」は、BPOの魅力を語るにあたって最高の曲の1つではないかと思います。
 軽妙と重厚,全体の面白さと個人芸の妙技が絶妙にブレンドされています。
 
 カラヤンは84大阪公演にわざわざテレモンディアール(ユニテル?)を引き連れて録画しましたけど、
ボルゲーゼのTpのあとの止まりかけ、ないしアッピアの走りかた
(リズムを刻むコントラバスのツエペリッツがあからさまに怒りながら演奏していた)。
 カラヤンがよくもこんな映像を世に出すことを承知したもんだと思います。当時ケンカしていたからかな?
 
 この映像で非常に気になるのが、カタコンブのTpソロの時,映像は遠景で撮影しているのだけれども,
表の3番奏者(プラット)が吹いているように見えるのです。解析求む!
 


上野の森ブラス 投稿者:瀬戸内文化人倶楽部  投稿日:01月24日(月)23時10分33秒

アップしたよ!

http://www.niji.or.jp/home/ymatsuo/


ハイティンク/BPOのモーツァルト 投稿者:SUPERBASS  投稿日:01月24日(月)17時01分15秒

昨日NHK教育TVで再放送されましたが、やっぱりいい演奏でしたね。
ハイティンクの凄さを改めて認識しました。あれだけ分かりやすい指揮が
できる指揮者って、ちょっといない気がします。BPOほどのオケになると、
モーツアルトなどの古典派の作曲家の作品は指揮者がいなくても立派な演奏に
なると思うのですが、ハイティンクの指揮は指揮者の存在理由の見本だったと
思います。
BPOのメンバーも実に楽しそうでしたね。特に2nd.Vnの首席(名前、
何て言いましたっけ?)がとなりの女性奏者と笑顔を交わしながら演奏して
いたのが印象的でした。モーツアルトを演奏する上で、「余裕」が絶対的に
欠かせないものであることがよく分かったような気がしました。

蛇足ですが、放送ではテロップが多くて「邪魔くさいな」と思ったのですが、
御覧になった皆様はどうでしょうか。後半の「ジュピター」が始まる前、
ヴィオラの土屋さんがN響団友の河野さんと並んで演奏することになった
経緯についてもテロップが出ていましたが、土屋さんのお名前が「土屋邦雄」
ではなくて「土屋邦彦」になっていました。NHKにしては珍しいミスだなと
思ったのですが、お気づきになった方、いらっしゃいますか?


カラヤン/BPOの「ローマの松」 投稿者:ロータリーTrp1号  投稿日:01月24日(月)14時37分52秒

 お、ついに話題に上りましたねえ、カラヤン/BPOの「ロ−マの松」が。
 最初にこの曲を聴いたのは、オーマンディ/フィラデルフィア管で、
むしろ「ローマの祭り」を聞きたくて購入したものでした。「ローマの松」
も気に入り、しばらくはこれが最高と思い、当時すでに好きであった、
カラヤン/BPOといえど、雰囲気が違う、と思い相手にしていませんで
した。その2年後ぐらいにLP化されたようです。(ただし祭りはありませ
んが。)
 84年の大阪公演がTVで放送されたとき、初めて彼らの「ローマの松」
を聴きました。すごい、と圧倒される思いでした。さらに、その後レコード
録音されたものをFMで聴き、完全にローマの松、噴水はカラヤン党に
転身。やはり、
 「いいものはいい!」
でした。
 ローマの松は(吹奏楽ですが)学生時に全曲を演奏しました。カタコン
ブのTrpソロも吹きました。
 あの当時はフィラデルフィアのギルバート・ジョンソンが理想でしたが、
今はBPOの(おそらく)クレッツァーに惹かれます。
 ただし、もう少しマイクがオフで遠くから鳴っている感じ(本来舞台裏のソ
ロですから)と、ヴィヴラート(BPOの金管はテュッティではノンヴィヴラー
トが基本ですが、グロート、クレッツァーともソロやアンサンブルではヴィ
ヴラートをかけることがあります)が軽くかかるとベストですが。
 
 ところで、カタコンブのクライマックスでのTrpセクションのずれですが、
確かにありゃ間違いでしょう。大阪公演も少しずれ気味ですが、CDでは
完全にずれてます。
 ところがじゃ〜!このずれが妙にはまっている!オリジナルよりこのず
れている方が、エコーがかかっているようでおもしろいし、断然音楽的で
す。しかも考えてみると、こんなエコーがかかったような効果を持たせる
作曲の仕方をされた曲、あんまりないですね。レスピーギはどうしてこの
ようにスコアを書かなかったんでしょう。
 原典主義者のカラヤンですから、意図的にラッパにこう吹かせたことは
ないと思われます。ですから、録音時の間違いがそのまま修正されない
で残ったということでしょう。仮に私が指揮者なら、こうしたくとも、やはり
意図的にこうはできないでしょう。ですから、偶然の産物だと思われます
が、こう考えるとまさにこれは奇跡的な録音です。
 
 このCD、私が買った2枚目のCD(1枚目はカラヤン/BPOのブルック
ナーの9番、75年盤)ですが、最初は「幻」のLPで買ったのです。「幻」
の意味ですが、買ったはいいものの中身が別物だったのです。取り替え
てくれるように言いましたが、在庫無しとのことであきらめました。そして
その後、CDでようやく買えました。

 評論家の諸石幸雄さんも、その著書の中でトスカニーニ盤と並び、この
カラヤン/BPOの「ローマの松」をベストにあげていますが、私にはこれ
がやはり最高です。ボルゲーゼの明るい音色、軽やかな中にもドイツ的
な堅固さを感じる表現。カタコンブの重々しい迫力。絶妙な、そして色香
の漂うあでやかさと透明感のある表現を聴かせる弦楽器とクラリネットソ
ロが聴けるジャニコロ。圧倒的な迫力と、ドイツ的な重々しい表現が、当
時の最強軍団ローマ軍が近づき、そして去って行く様を十二分に描き出
したアッピア。ここは、アメリカンやフレンチ、イタリアンの、どことなく線の
細い音でなく、ゲルマン(ローマを崩壊させたゲルマンはローマ以上?)
的な重い音が最高に合う。
 また、具体的には、遠くから鳴る進軍ラッパ?であろうか、バンダのtrp
の弱音が、スコア上はミュートをつけるよう指示があるはずだが、本当に
それをすると、音かコミカルになり、緊張感を欠く。カラヤン/BPOはノン
ミュートで、遠くから聞こえるラッパを表現する。それでよし。また、バンダ
の中低音が入るところのバランスも、通常出回っているCDでは聴けな
いバランスで、非常に音が良く通っている。迫力満点である。
 このバンダだが、スコアには確かブッキーニとかあったはず。これは本
来モダン楽器を示したものではないようだ。これをモダン楽器で演奏す
るのだから、上手く表現しにくい。逆に言うと、雰囲気を上手く出せれば、
どのような楽器を使いどのような音で、表現で演奏しても良かろう。恣意
的ないい方になるが、あのオーケストレイションの名人レスピーギにして、
「?」と感じる部分を、見事に解決し、ほんの少しのことで、作曲者が意図
した以上の効果を上げていると言えるカラヤンとBPOの演奏は、個人的
には、ベストだ。

 このCD、傷ついて聴けなくなっちゃうと大変。そこでその後もう1枚買った僕ちゃんなのでした。


ローマの松 投稿者:最上  投稿日:01月24日(月)14時06分19秒

いえいえ、お気になさらずに、これからも気軽に書き込んで下さい。

カラヤンの「ローマの松」というと、84年の大阪公演の録画が、ソニーから発売予告がされたまま、
結局、まだ発売されずにいますね。DVDでは、ちゃんと出るのでしょうか。

(ソニーというと、シェレンベルガーが訴訟をおこした会社でしたっけ)


失礼しました。 投稿者:ugga  投稿日:01月24日(月)12時54分36秒

そうでしたか...、失礼いたしました。
でもいい演奏期待したいですね。

カラヤンの「ローマの松」のカタコンブ付近の松でTrp.が5拍子のところを
4拍子で吹いてずれたままCDになってますね(^^;)
あとアッピア街道のバンダで使ったテナーテューバ(ですかね?)がなんとも
不気味で印象的でした。


デュトワ/BPO 投稿者:最上  投稿日:01月24日(月)11時10分18秒

さて、例の本の写真ですが、BPOに精通した信頼できる方(^_^)からのご教示によりますと(_ _)、

>ブリテンの「戦争レクイエム」

のリハーサル風景のようです。

なお、80年代は、当時のBPOメンバーからのデュトワの評判は全然よくなかったようです。
「まだ決定的な評価を得るまでにはいたっていない」と、本に書かれている通りだったようですね。
その後、メンバーの大幅な異動がありましたから、今回はどのような評価を得るのか、
その点でも注目されるようです。

uggaさんのおっしゃるように、私もピンと来ないところはありますね。
「ローマの松」の最後のアッピア街道なんて、かつてのBPOの重戦車のような演奏を愛聴する私には、
デュトワの指揮だと、全然別の曲のような気がしましたから(^_^)。


Re:「ベルリン・フィルハーモニー」 投稿者:ugga  投稿日:01月23日(日)23時18分38秒

2回目投稿のうがのと申します。

確かバルトークの「弦楽器・打楽器・チェレスタのための音楽」
だったと思いますよ。違ってたらすみません。
#デュトワ/BPOって、なんか不思議な感じですね。


「ベルリン・フィルハーモニー」 投稿者:最上  投稿日:01月23日(日)12時38分48秒

この音友社の本は、もう売ってないんでしょうかね。
88年に出たようで、ちょうどいい時期に出てくれたという感じがします。

最前列に打楽器を置いたデュトワの曲は、何なんでしょうね。
これは前から気になっています。どなたか、ご存じないでしょうか?


センター試験ないしデュトワ 投稿者:Ken-G  投稿日:01月20日(木)00時04分38秒

 センター試験の評論文は面白かったですね。
 ただ正解を選べといわれるとちょっと。現役受験生のころは問題をナナメ読みしただけで
正解の選択肢がピカピカと光りだすぐらいのテクニークを持ってたのになあ。(なお私は最
後の共通一次と最初のセンター試験を受けました。歳がばれる)

デュトワに関しては、「ベルリン・フィルハーモニー」(音楽の友社)にも、BPOとのリハー
サル風景の写真が掲載されています。80年代半ば?
 デュトワと向かい合ってなぜか最前列にティンパニー(フォーグラー)が配置されています。
これはいったいなんの曲だ?と思う以前に、デュトワとフォーグラーは実は結構似ているなあ、
などと思ったりして。特に輪郭が。

 p、s1 この本の解説には、デュトワとアバドがBPOへの客演が少なくて残念だ、とあります。
 
p、s2  サロネンの顔が全く変わらないのはどういうことでしょう。
 


Re: デュトワ 投稿者:最上  投稿日:01月19日(水)14時44分30秒

BPOへのデュトワの登場は、久しぶりという感じがしますが、
デュトワのBPO初登場は、1980年9月18〜19日のようです(下記のプログラム)。

   ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」
   チャイコフスキー:ピアノ協奏曲(アルゲリッチ)
   ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」

NHKの放送ですが、まあ、今のところは、ほとんど期待できないでしょうね。

確か、2月頃、国会でNHKの予算が審議されるはずですが、例年、何を審議するんでしょうかね。
今年は総選挙もあるのでしょうから、どなたか、BPO生中継について、問いただして欲しいものです(^_^)。

今度の日曜日に、昨年の最後の生中継となったモーツァルトが放送されますか。
情報、ありがとうございます。前回「ジュピター」の途中でタイマーが切れたので、大助かりです。


しかし・・・ 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:01月18日(火)17時48分05秒

今年のセンター試験の国語I・IIの第1問は、なかなかにユニークな文章を問題として
取り上げたんですね。

こういったボードに集まる皆さんも、ちょいと解いてみることをお薦めしておきます。

僕もためしにやってみました。得点は・・・“秘密”。


RE:デュトワ登場!  投稿者:マラドーナ  投稿日:01月17日(月)23時16分52秒

最上さん、こんばんは。
カラヤン特集、確かに真新しいことは特になかったですね。
私も未発売映像の市販を切に希望します。

SUPERBASSさん、こんばんは。
デュトワはかなり昔からBPOに出演しています。1980年代初め頃のBPOライブ放送で、
アルゲリッチをソロに迎えてのチャイコフスキーのP協奏曲がありました。
解説の渡辺学而さんが「(離婚しているのに共演するなんて)この2人、どうなっちゃって
いるのでしょうね?」とおっしゃっていたのがおかしかったという、
どうでもいいような思い出があります(笑)。


追加です。 投稿者:SUPERBASS  投稿日:01月17日(月)19時52分49秒

下の記事に書いたハイティンクのモーツァルトは、1月23日(日)15:00からNHK教育TVで
放送されます。


デュトワ登場! 投稿者:SUPERBASS  投稿日:01月17日(月)19時50分13秒

ベルリン芸術週間にデュトワが登場するということで、非常に期待しています。
しかも曲目はお得意のラヴェルですから、きっと素晴らしい演奏を聴かせてくれる
ことと思います。彼はこれがBPO初登場ではないかと思いますが、どうなのでしょう?
一昨年のN響との「ダフニスとクロエ」はあまり感心できなかったのですが、
今回は期待できるのではないでしょうか。できれば衛星中継してほしいんですが...。

そういえば、昨年の2月に生中継された定期演奏会が再放送されますね。
曲目はオールモーツァルトで、交響曲第39番、ピアノ協奏曲第9番、交響曲第41番「ジュピター」。
ピアノ独奏はマリア・ジョアン・ピリス、指揮はベルナルト・ハイティンクです。
見逃した方はこの機会を逃さずに御覧になったほうがよろしいかと。名演だと思います。


カラヤン番組 投稿者:最上  投稿日:01月17日(月)14時47分45秒

土曜日に教育TVで放送されたETVカルチャースペシャル
 「ヘルベルト・フォン・カラヤン」 〜天才指揮者の神話と素顔〜

昨年、フランスで製作された番組のようです。
カラヤンの生涯に関しては、ご存じの方には、特に真新しい内容ではない訳ですが、
まあ、まだ未発売の映像が、わずかとはいえ、いくつか出てきたのが、収穫でしょうか。

  パリ管との「幻想」(71年)
  「ワルキューレ」のリハーサル(67年)
  RAIとの「戴冠式ミサ」(67年) 

何とか権利関係をクリアして、早いとこ、DVDででも市販して欲しいものです。
(どの程度、期待できる内容かは、別として)

中国での演奏風景なども、映像が残っているのなら、きちんと通して見てみたいですね。


ベルリン芸術週間2000 投稿者:最上  投稿日:01月14日(金)18時17分45秒

その後の、ベルリンでの芸術週間は、もう下記のHPで発表されています。
50回目を迎えるそうで、テーマは「百年の響き(Jahrhundertklang)」とか。
今世紀の音楽を回顧するのでしょうか。BPO関連も、そんな感じですね。
シュトラウス(アバド)、ラヴェル(デゥトワ)、ヤナーチェク(ラトル)、
バルトーク(ヤンソンス)、ストラヴィンスキー(アバド)。


9月6〜7日
Richard Strauss
»Don Quixote« Opus 35 
Suite aus »Elektra« 

Wolfram Christ Viola
Natalia Gutman Violoncello
Deborah Polaski Sopran
Franz Grundheber Bariton
Claudio Abbado Leitung
 

9月12〜13日
Maurice Ravel 
Alborada del gracioso
Tzigane
Klavierkonzert für die linke Hand D-Dur 
»Daphnis et Chloé« 

Ernst Senff Chor
Akiko Suwanai Violine
Jean Yves Thibaudet Klavier
Charles Dutoit Leitung
 

9月18〜19日
Leoš Janácek 
»Taras Bulba«. Rhapsodie für Orchester 
Glagolitische Messe (In altslawischem Text. Urfassung) 

Philharmonischer Chor Prag 
Elzbieta Szmytka Sopran 
Marietta Simpson Mezzosopran 
Graham Clark Tenor 
Michail Ryssov Bass 
Thomas Trotter Orgel
Sir Simon Rattle Leitung 
 

9月23〜24日
Béla Bartók 
Konzert für Violine und Orchester Nr. 2 
Konzert für Orchester 
Berliner Philharmonisches Orchester
Gil Shaham Violine
Mariss Jansons Leitung 


9月28〜29日
Igor Strawinsky 
Le Roi des Étoiles 
Psalmen-Sinfonie 
Der Feuervogel 

Schwedischer Rundfunkchor 
Tölzer Knabenchor
Claudio Abbado Leitung

http://www.berlinerfestspiele.de/berlinerfestwochen/


夏のザルツとルツェルン 投稿者:最上  投稿日:01月14日(金)18時02分54秒

来シーズンのBPOのプログラムは、まだ発表にはなっていない訳ですが、
ザルツブルクとルツェルンの曲目は、下記でわかります。

------
8/25  SALZBURG - Grosses Festpielhaus

Conductor Claudio Abbado
Soloists Stella Doufexis, mezzosoprano
Anna Larsson, alt  
  
RIHM In doppelter Tiefe  
BRUCKNER  Symphonie Nr. 7 E-Dur  


8/26  SALZBURG - Grosses Festpielhaus

Conductor Claudio Abbado
Soloists Wolfram Christ, viola 
Natalia Gutman, violoncello  
  
R. STRAUSS Don Quixote op. 35  
BRAHMS Symphonie Nr. 3 F-Dur op. 90  

------
8/31  LUCERNE - Kozertsaal

Claudio Abbado
Natalia Gutman, Wolfram Christ

R. STRAUSS  Don Quixote
BRAHMS  Symphony No. 3


9/1  LUCERNE - Kozertsaal

Claudio Abbado

WAGNER  Prelude and Liebestod, Tristan und Isolde
BRUCKNER  Symphony No. 7

http://ourworld.compuserve.com/homepages/John_Woollard/berlinph.htm


Re: シモン 投稿者:最上  投稿日:01月14日(金)17時55分52秒

どうも、私の書き方が悪かったようです。
平服というのは、ここでは私服というか普段着というか、そういう感じでご理解願えればと。

そういえば、ザルツブルクでも、Berliner Philharmoniker として演奏するオペラのピット内では、
普通の黒の上下に、普通の長いネクタイでしたね。色のついた蝶ネクタイをした人もいたようですが。

ところで、シモンの第1幕の最後のところ、
スタンダード・オペラ鑑賞ブック「イタリア・オペラ下」(音友社)によると、

  この場面では、ピストン式のトロンボーンのトリルを含む全合奏が、力いっぱいに演奏する。
  (スカラ座のプログラムに寄せたクラウディオ・アッバードの言葉によれば)
  この不気味な音色のトリルは、ピストン式のトロンボーンでなければ演奏できないのだという。

と書かれています。BPOでも、ピストン式のトロンボーンで演奏したんでしょうかね。
スカラ座との録音も、ウィーンでの録音も、ピストン式のように聞こえます。


Re:11月のBPOの写真 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:01月14日(金)14時44分56秒

>それから、もう一つは、「シモン・ボッカネグラ」のステージ写真。
>オケは平服のようですから、ゲネプロのものでしょうか。

一昨年のBPOの演奏会形式『トリスタンとイゾルデ』の時も指揮者&オーケストラともに
平服(ダークスーツ)姿での演奏でした。"Sonderkonzert" という表記だから、燕尾服姿か
と思っていたのです。客席自体がオペラ鑑賞(ベルリンにおける)並みの気のいれようでし
たから、ちょいと違和感はありました。

ちなみに、定期演奏会は正装で演奏していますし。

余談ですが、日本のオケももっと積極的にオペラの演奏会形式をやってもらいたいものです
ね。もちろん抜粋とか半年もかけてとかではなくてです。


宗教曲 投稿者:最上  投稿日:01月13日(木)17時01分17秒

というのは、あまり守備範囲ではないのですが、BPOにしろ、カラヤンにしろ、アバドにしろ、
よく取り上げるので(特にイースター音楽祭などで)、聞かない訳にもいかないのですね(^_^)。

昨年は今頃から、ロ短調ミサを、吉田秀和の文章を参考に、スコアも見て下調べしたように思います。
「私の好きな曲」の中に取り上げられている文章なのですが(全集第11巻)、
これをA5版ノート紙両面に縮小コピーして、ザルツブルクにも持っていったものです。

今年のイースターでは、アバドは「シモン」の他に、モーツァルトのハ短調ミサを指揮するようです。
今回は、行ける可能性は極めて低いのですが、ほとんど知らない曲なので、参考までにと思い、
年末に一番安いCDを買ったりしました(デイヴィスの1300円盤)。

昨日は、吉田秀和全集第1巻のモーツァルト論の中から、このハ短調ミサに触れられている部分
(68頁以降)を同様に縮小コピーして、夜9時過ぎまでかかった長い会議中に読んだりしてました。
なかなか素晴らしいことが書いてあるので、帰宅後、やっとCDをじっくり聞いてみましたが、
楽しめるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。すごい名曲らしいですが。

あと、調べてみたら、カラヤンもアバドも、BPOとちゃんと録音しているのですね(^_^;)。
ミサ曲は、基本的には同じ歌詞なので、いろいろ聞き比べると面白いのかもしれません。


11月のBPOの写真 投稿者:最上  投稿日:01月13日(木)16時35分45秒

が、そのFMファンに掲載されています。
「ベルリン、21世紀の音楽都市へ」という記事です。

まず、ヴァントのブルックナー7番。
弦楽器はチェロが一番右側に来るという配置。
ヴィオラは、シュトレーレとレーザが並んでいるようですが、どちらがトップ?
木管はそれぞれ2人ずつで、倍管はなしですね...  など、いろいろわかります。

それから、もう一つは、「シモン・ボッカネグラ」のステージ写真。
オケは平服のようですから、ゲネプロのものでしょうか。
コントラバス・トロンボーンという独特の楽器が使われているのが目立ちますね。


ロ短調ミサ 投稿者:最上  投稿日:01月13日(木)12時35分34秒

トランペットに造詣の深い皆様、改めて今年もよろしくお願いします。

さて、先日のロ短調ミサ、お聞きになられましたでしょうか。多少苦しそうなところはあったものの、
グロートの花道を飾るにふさわしい輝かしい音も楽しめたように思うのですが。
なお、トランペットは、グロート、クラモア、ヒルザーの3人のはずです。

ところで、この放送、演奏の直前に120分のDATの録音スイッチを入れたまま、
その後、事情があって外出したのですが、何と、前半と後半の間に7分以上も中断があって、
かろうじて何とか最後まで録音できたという感じでした。やれやれ。

角倉一朗と服部幸三がゲストで、いろいろ話されていたようです。このお2人、FMでのバロック番組
(かつての日曜朝のバッハ連続演奏とか、平日朝のバロック音楽の楽しみ)で尊敬していたのに、
晩年になって、こんなことで、一生恨まれるようなことはしないで欲しいですね。
もっとも、一番悪いのは女性司会者でしょうか。猛省を求めたいです。

なお、このゲストのお2人、FMファンの今週号にスタジオでの写真が載っていますね(^_^)。
これからは、おしゃべりは、大事な演奏が終わってからにして下さい(_ _)。
3時からタイマーで録音していたら、確実にアウトだったでしょう。


若きアバド 投稿者:最上  投稿日:01月13日(木)12時14分10秒

アバド、ポリーニ、ノーノの組み合わせというと、
確か、「アバド・アット・ワーク」というLD(一昨年、徳島の中古ソフト店で入手 ^_^)の中に、
スカラ座で、アバドとポリーニがノーノのレクイエムを演奏している場面がありましたね。
あと、スカラ座オケを率いて、イタリアの工場で演奏するシーンもありました(ニュース映像とか)。

アバドとポリーニは、95年のイースターで、「皇帝」を1日2回(昼の公開プローベと夜の本番)聞きましたが、
巧いのはわかるけど、だから何なの、という演奏ではありましたね。

夜の演奏会の後半は、「田園」で、これはよかったです。
ただ、クラのライスターがスタンドプレー的というか、独演会な演奏してましたが。
おかげで、第2楽章の木管、誰が一番弱音を出せるかを張り合ってる感じでした(^_^)。
ブラウ、シェレンベルガー、ライスター、ダミアーノ。

トランペットのグロートはばっちり。トロンボーンがゲスリング。
ホルンはハウプトマン、この人、初日の「エレクトラ」は降り番だったのですが、
その後は、ヴェルディ(レクイエム)、ショスタコ(13番)、そしてこの日と、
さすがに3日連続トップでは、きついかなぁというところはありました。

コントラバスのツェペリッツを最後にステージで見た演奏ということでも、印象に残ってますね。
終演後、ステージで楽器をかたづけたあと、客席に向かって手を振って出て行きました。
ティンパニのフォーグラーも見納めになるかと思っていたのですが、そうならずに済みました。
そういえば、嵐の場面のリハーサルの映像が残っているのですよね。


re-2番奏者は? 投稿者:ロータリーTrp1号  投稿日:01月11日(火)09時14分06秒

 以前レポートしましたが、2年後ぐらいに(プラット退団のあと?)クレッ
ツァーは2番に降りるそうです。したがって、次の募集は新主席になるで
しょう。ただ、例えばクラモーが主席のオーディション受けて昇格するな
んてことがあれば、その後2番奏者を新たに採ることになるでしょうが。
この話は現主席クラリネット奏者ヴェンツェル・フックス氏に聞いたことな
ので間違いないでしょう。
 しかし、Ken−Gさんがおっしゃるように、ここ2年当たりは特にTrpは
怪しくなってきているかも知れません。私はBPOのラッパに惚れてBPO
ファンになったわけですが、そのころ、クレッツァー、グロートは採用され
て間もない、ばりばりだったわけで、レコードで聴くだけでも、そのパワー
に圧倒されてしまいました。今、聴いても、1970年代から90年代前半
頃までは、他にもラッパが上手いオケはたくさんありますが、少なくともセ
クションとして世界1のラッパだと言っていいと思います。でも、最近はウ
イーンフィル始め、若くて上手い奏者により、ラッパのレベルもあがってき
ているところが増えましたから。しかし、ファン心理としては、一旦惚れて
しまうと、だめだと言われるとよけいに応援したくなるもの。いずれ、また
素晴らしい新主席が現れて、ラッパセクションも若返るんだと思いますが、
そこら辺もずっと見守っていたいですね。 


2番奏者は? 投稿者:Ken-G  投稿日:01月11日(火)02時36分24秒

  遅ればせながらあけましておめでとうございます。
 今年も皆様のさらなるご活躍を期待しております。
 2回目の書き込みになります。BPOソロ・トランペット奏者の仮採用は
なんとか決まったものの,さらに、2番奏者ロベルト・プラット先生
(1937−)の定年に伴う団員募集が来年には開始されるものと思われます。
 ここで,クレッツアー先生の2番異動、そしてまたしてもソロトランペット
の募集が行われる可能性もないことはないと思うのですがー。

 最上さんへ:94年マーラーSymNo,9はとってもよかったです。
 ただ3楽章半ばのクレッツアー先生のソロははずさないまでも相当怪しかった
ような気が。まあ、そういうBPOトランペットチームが好きで応援しているの
ですけども。

 結局のところ,BPOで一番足を引っ張っているのがTpパートということで
しょう。(最近は他パートもだいぶ怪しくなってきたが)
 テレビの放映(特に生中継)のたびにヒヤヒヤワクワクしている人間は私ば
かりではないはずです。
  だからこそ私は応援しているのですが。
 これからもクレッツアー、ヴィレンツィ、ヒルザー,クラモー、プラット各氏
の活躍に期待しております。

福岡より


あれこれ・・・ 投稿者:六甲おろし  投稿日:01月09日(日)17時28分55秒

★ノーノとアバド
ルイジ・ノーノ,ポリーニ,アバドといえば,
私生活でも政治的にも近い関係にあったようです。
別荘で一緒に余暇をすごしていたという話もきいたことがあります。
労働者のためのコンサートとか,社会活動もしていました。
そこでノーノの作品を聴かされる方はどんな思いをしていたのやら(謎)
(ポリーニは某政党のシンパか党員だったように記憶しています)
こういうつながりが大きいのも考えられます。

★DGの昨年のカレンダー
DGの昨年のカレンダーのWPhのコンマスはヘッツェルでした。
92年に事故死されたので,少なくとも8年以上前ですね。
今やアルフレッド・プリンツも退団したのでさみしいです。
BPOの方もどんどん若返ってメンバーが半分はかわったような印象です。
第二次大戦があったのでドイツ系のオケの宿命でしょうか。

>昨年のカレンダーの表紙はウィーン・フィルでしたから、
>来年はまたウィーン・フィルになるのでしょうか(こういう時代がいつまで続くのやら)

こういう時代も終焉を迎えるかもしれません。
WPhの今年の新録音はたったの3枚との噂です。BPOもそうですが,ギャラが高すぎですね。
トリスタンも録音されながら,巨額のため引き取り手がないという噂を耳にしました。
アバド自身は,トリスタンを録音するとインタビューで答えていましたが・・・

オケの録音はどんどん減少していますが,これは当たり前だと思いますね。
かつては録音技術の発展にあわせて重要なレパートリーを何度も再録音するということが
ありましたが今や,そういう意味での再録音が不要になったと言えます。
CDより音質的にすぐれたメディアは出てくるでしょうけど,LPがCDに置き換わった時の
ような衝撃がもはや一般のリスナーに感じられるでしょうか?
音質的に問題のない60〜70年代の優秀な録音はこの先も生き続けるでしょう。

★トリスタン
カルロスの薔薇ぐらいの値段だといいですね。
今年はオペララッシュですし,景気もいいわけではないので
チケットがとりやすいとありがたいのですが・・・
(安チケットならば,3回行きたいところです)

★音楽現代
シカゴのカラヤンの話が連載中ですね。
1日目と2日目で全然お客の反応が違ったとか。
2日目の神がかり的なブル8の話はいろいろ考えさせられますね。
BPOといえども,毎日奇跡的な演奏ができるわけではないです。
奇跡的な日にめぐりあえると,誰がなんと言おうと支持者になってしまいますね。

96年の「復活」大阪公演は何か特別だったように思います。
テレビ中継されたものとは明らかにテンションが違うのですよ。
オケと指揮者に何が起こったのかわかりませんが特別な体験でした。
98年の3番も大阪と東京では全然違う演奏でしたね。


Re: お久しぶりです 投稿者:最上  投稿日:01月09日(日)13時58分30秒

どうも、六甲おろしさんではありませんか。
もっとも、平素のご活躍はよく拝読しておりますので、お久しぶりという感じでもないのですが。
(お城でも、時々ここの宣伝をしていただいた、ありがたく思っています。)

さて、アバドはシェーンベルクに関しては、昨年2月に「ペレアス」を取り上げた際も、
シェーンベルク全集50巻目として出版されたこの曲の新校訂譜の出版プレゼンテーションの席で、
この楽譜を贈呈されたりしてますし、
同時に開催された「ペレアス展」は、娘さんのヌリア・シェーンベルク・ノーノからも
多大な助力を得たりしたようなので、まあ、かなり自由にいろいろできるんでしょうかね。


ところで、昨年、グラモフォンのカレンダーについて、ちょっと話題になりましたが、
今年はベルリン・フィルが表紙ですね(^_^)。ただし、古いメンバーの顔が多いようです。
舞台の様子が、アバドのファーストイヤーのLDの表紙の写真の配置とそっくりなので、
89年12月の就任直後の演奏会で、マーラーの1番を演奏した時のもののようですね。
10年前の写真という訳です。

なお、昨年のカレンダーの表紙はウィーン・フィルでしたから、来年はまたウィーン・フィルに
なるのでしょうか(こういう時代がいつまで続くのやら)。
そういえば、昨年のウィーン・フィルの写真も、コンマスがヘッツェルさんものだったようです。


著作権、10万円 投稿者:中川右介  投稿日:01月08日(土)00時57分21秒

六甲おろしさん
シェーンベルクの没年は1951年ですので、来年まで著作権は生きていますね。
ですから、遺族なり出版権を持つ出版社にかなりの権利があると思います。
マーラーのレコードがバーンスタインをはじめ、
たくさん出るようになったのも、マーラー死後50年たった
1960年代以降ですから。

トリスタン10万円説ですが、
98年に来日したとき、広報担当のギリューネヴァルト氏は
1000ドイツマルク以上はしないはずだ、
と言っていました。だいたい6万円前後、ということです。
まあ、彼が決めるわけではないので、何ともいえませんが、
BPOの人たちもびっくりの値段ですね。


お久しぶりです 投稿者:六甲おろし  投稿日:01月07日(金)23時52分08秒

おひさしぶりです。
トリスタン10万円説をきいてショックです(笑)
行きたいけど,お金が・・・でも12月1日に照準を合わせています。

>カラヤンは 70年代にも、もう一度、「グレの歌」を取り上げたかったそうです。
>ところが、オケの編成、本来は 140人以上必要なのに対し、カラヤンは 115人で演奏するため、
>出版社の反対にあって、結局、実現できなかったようです。
>出版社に演奏させない権利があるんでしょうかね。本当に残念に思います。

シェーンベルクの没年がわかりませんが,ひょっとして著作権が切れてなかったのではないでしょうか。
著作権をタテに演奏拒否ができるかどうかはわかりませんが・・・

遺族,たとえば娘さん(ルイジ・ノーノ婦人のようですが)文句をつけたとか・・・

ちょうど私がピアノを習い始めたころそういえばラヴェルの著作権が切れていなくて
国産のラヴェルの楽譜が少なかったような記憶もあります・・・
けっこう著作権は重大な問題かもしれません。
逆に共産圏は著作権という概念がなかったようですが・・・



トリスタンのローテーション 投稿者:最上  投稿日:01月07日(金)16時47分15秒

まあ、ローテーションというほどのものではないかもしれませんが、
昨春のBPOのザルツでの「トリスタン」、ホルン奏者だけは第3幕で異動がありました。
たぶん、これは第2幕の舞台裏のホルンとの兼ね合いでしょう。

ウィーンで89年6月30日(シーズン最終日)に見た時も、ワグネリアン?のホルヴァート
(89年6月のミュンヘンのリング・チクルス最後の「神々の黄昏」にエキストラで参加していた)、
第1幕では、ティンパニの横で、ずっと舞台を見学していて、第2幕から演奏に加わっていました。

で、昨春のザルツの布陣ですが、たぶん、次のようだったはずです。

  第1,2幕     ドーア、 シュレッケンベルガー、 イェツィールスキ、 ハウプトマン
  第3幕        ドーア、 マックウィリアム、 ヴァレンドルフ、 クリーア

ドーアのみ、ピット内でずっとトップで頑張っていたようです。
なお、ホルン奏者、第1幕と第3幕では、横に4人並んで座ってましたが(中央やや左)
第2幕では、ハープをチェロのすぐ後の中央側に寄せて、ホルンは縦2列に2人ずつ座らせるという、
細かな芸当を見せていました。

ちなみに、パート譜もブライトコップフのものながら、アバド用の長期レンタル
(Dauerleihmaterial Claudio Abbado)と書かれた特別のものだったような。
指揮者の譜面の横には、膨大なデュナミーク変更の指示が書かれた紙も置かれてましたね。
確か、変更内容はワーグナー自身によるものだったはず。

まあ、細部まで緻密にやりたいということなんでしょうか。


グレの歌 投稿者:最上  投稿日:01月07日(金)13時02分25秒

先日のジルヴェスターでの「グレの歌」、まあ、編成は完全にオリジナル通りではなかったようですね。
まあ、10分程度のために、大人数のエキストラを雇うのも大変でしょうし。

ところで、カラヤンも「グレの歌」を演奏したことがあるようですね。
(音友の全演奏会記録によると、1967年2月24,25日)
シュトレーゼマンの「カラヤンの思い出」("Ein seltsamer Mann"の副題)によると、
カラヤンは 70年代にも、もう一度、「グレの歌」を取り上げたかったそうです。
ところが、オケの編成、本来は 140人以上必要なのに対し、カラヤンは 115人で演奏するため、
出版社の反対にあって、結局、実現できなかったようです。
出版社に演奏させない権利があるんでしょうかね。本当に残念に思います。

という話があったので、今回のジルヴェスターでの「グレの歌」、曲の最後のところだけを、しかも
オリジナル通りでない編成で演奏して、出版社からクレームがつかなかったのだろうかと思ったりしています。

ジルヴェスターでも、ヴェレンツェイがトランペットで活躍してましたね。
明後日、FMで放送されるのロ短調ミサが、グロートのBPOでのほぼ最後の仕事に
なるのかもしれません。


Re: カラヤン 投稿者:最上  投稿日:01月07日(金)12時38分51秒

>マラドーナさん
岩佐さん、梅原さんとの3巨頭によるカラヤン関連のHPの充実ぶりは、いつも感服しています。
これからも楽しみにしております。

>中川さん
いつも貴重なお話、ありがとうございます。
「Emil Perauerという写真家の本」は、私も持っています。大型の写真集ですよね。
私も優れた写真が多いと思っています。どれも素晴らしいですね。
サロメのリハーサル、ヨットでの様子、ばらの騎士とカルメンのリハーサルから、最後のトスカまで。
そういう事情で、日本で出版されないのは残念ですね。


アバド問題 投稿者:最上  投稿日:01月07日(金)12時12分18秒

夏のザルツブルク音楽祭キャンセルの件が、2000年問題と呼ばれたのは、
1月1日(元旦)の夕方に、ベルリンの事務所から発信されたからなのでしょう。
ジルヴェスターを無事に終えた翌日に表明した訳ですね。
新聞では、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの記事と一緒に書かれてもいます。

さて、本日の新聞には、昨日のモルティエの反論が掲載されています。
http://www.salzburg.com/sn/monat/07/kultur-18607.html

「ウィーンの音楽監督を長年務めたアバドが、ウィーン・フィルのローテーションを知らないはずがなかろう。
  リハーサルだって、通常より多く時間を確保してあげたのに。」

あと、イースターのワーグナー・プロダクションは、夏の音楽祭では引き受けないという長年の慣行
(バイロイトとの紳士協定)を破ってまで、アバドのためにワーグナーをやることにしたのに、
ということもあって、当惑しているようですね。

また、「コシ」の演出家ノイエンフェルスは、ベルリン在住で、アバドとは歩いて10分程度しか離れていない場所に
住んでいるのに、これまで話す機会がなかったのは、2ヶ月も演出家を待たせたアバド側のスケジュールの問題である、とか。

なお、イタリアのフェラーラでは、2月8日に、「コシ」のプレミエをアバドは振るそうです。
http://www.salzburg.com/sn/monat/05/kultur-14205.html


ブラスアンサンブルのグロート 投稿者:ロータリーTrp1号  投稿日:01月07日(金)10時30分19秒

 2000年最初の投稿です。今年もよろしくお願いします。
 さて、12月30日のBPOブラスクインテットですが、2台のヴィデオ
で、しっかりテープ2本分に録画しました。この映像は宝物として永久
保存版です。
 ところで、ヘボモンケさんのご指摘の通り、この日のグロートは?な
出来だったと思います。アンサンブル関連では、私が聴いたグロートと
しては最悪の出来でしょう。
 生では3回しか聴いたことはありませんが、恐るべきレベルの演奏を
する人だと思いました。ミスは全くと言っていいほどありませんでした。
1980年頃、BPOブラスとカナディアンブラスを聴き比べる機会があり
ましたが、カナディアンブラスは「こんなものなのだろうか」、というレベ
ルの演奏でした、ミスは連発、アンサンブルの精度やラッパの音程感、
響きなどもいまいち。しかし、当時ラッパ4本とボントロ4本の編成だった
BPOブラスは全くノーミス。響き、音程感、安定性、表現ともに完璧。あ
のときのプログラムは、バロックなどが中心で、ポップスは皆無。超真面
目(?)なものでしたが、本場の音楽とはこういうものなんだ、と高校生
ながら痛感させられました。その中で、ひときわ輝く存在がだれあろうコ
ンラディン・グロートその人でした。その時初めて、そしてはっきりと「グロ
ート」の名は、私の中に刻まれたのです。
 「グロートはオケプレイヤーである。」という認識がありますので、必ずし
もソリスト専門の奏者のようなことを期待しているわけではありません。
実際、彼のソロにそのようなものを期待すると期待はずれに終わるかも知れません。グロートの最大の魅力は、伸びやかで輝かしい(もちろんロー
タリーらしい柔らかさや重厚感があった上で)音と表現にあると思います。
難しいテクニックを完璧にこなすとか、歌のように軽やかに、Trpを越え
た演奏をするなんて人ではないように思います。
 一つ言わせてもらえれば、「その楽器を越えて音楽を演奏しているので
あって、楽器は何でも良いのだ。」などという奏者がいますが、少なくとも
私は、ラッパはラッパ、ホルンはホルン、ヴァイオリンはヴァイオリンであ
り、他の楽器とは違います。その楽器らしく演奏しないなんて、だったら
電子楽器でも何でもいいじゃないかと思います。やはり、ラッパをラッパ
らしく、ラッパとしての音!と表現を追求してなんぼであると思うのです。
その土台の上に音楽がある。土台を隠してしまうのではなく、土台の特
徴をさらけ出した上で音楽を表現する!これです。だからこそ、例えば
ロータリーTrpを使う意味が生じて来るんだと思います。私自身はそのよ
うな奏者を目指していますし(テクニックがないことのいいわけ?)、グロ
ートはそのような奏者であり、目指すべき目標だと思っているわけです。
 12月29日放送のナカリャコフの演奏は本当に素晴らしく、技術、音楽性
ともにパーフェクトで、感銘を受けました。技術が音楽と高い次元で融合
しており、あの若さで、本当に大したものです。ただ、音色やスタイルは必ずしも好みではありません。これは演奏家としてのスタイルの違いであり、
また聴き手の好みの問題です。けちなど全くつけるつもりはありません。
ただ、彼をオケにおいたとき、オケに合わせたスタイルになるのでしょう
か。あるいはそうなったとして、ナカリャコフでなくてはならない、というよ
うな彼の魅力が出るかは疑問です。やはり彼はソリストですから、オケプ
レイヤーとしては未知数ですし。
 そのナカリャコフと比べると、30日放送のグロートは確かに見劣りして
しまいました。でもそれは、ソリストとしてのナカリャコフの完璧性と、最悪
と言うべきグロートの出来の比較の問題です。私が聴いたグロートは、ま
さんに完璧でした。97年には、アンコールで演奏した、ブラスプレイヤー
の間では有名な「3匹の猫」のピッコロTrpのソロで、出がわからなくなっ
て落ちる!というご愛敬はありましたが。
 まあ、グロートを弁護したわけですが、あの放送を見て、全盛期のグロ
ートを聴きたいと思ったのは私だけでしょうか。80近くまで主席というシ
カゴのハーセスなんて怪物もいたわけですが、やはりラッパは、野球で
言えばピッチャーと同じ。老いも速い。いや、野球選手に対して、もっと運
動量が多く、選手生命の短いサッカー選手に例えるべきか。20代後半
から30代までがピークでしょうね。その意味では、80年の演奏を聴くこ
とができたのは、本当に幸運でした。でも、まだまだ存在感もありますし、
これからも生音が聴きたいですよ、コンディ!(もちろんマブダチではあり
ませんが、あえてこう呼ばせてもらいました。)
 


カラヤンライブの日本での放送記録作成 投稿者:マラドーナ  投稿日:01月07日(金)01時00分26秒

最上さん、こんばんは。

この度、岩佐さんと梅原さんと私の共同作業でカラヤンライブの日本における放送記録を
作成して、
岩佐さんのHP(ドイツ語版)http://home7.highway.ne.jp/iwasa/Karajan/Vorpage.htm、
梅原さんのHP(日本語版)http://www.din.or.jp/~umehara/karajan1.html
で公開しましたので、是非ご覧になってください。

まだまだ不完全な部分もありますが、間違い、漏れ等がありましたら、
是非ご叱正、ご指摘いただければと思います。

また今後可能であれば、備考欄からリンクする形で演奏内容の寸評、演奏時間等のデータも
アップしていきたいと考えておりますので、思い入れのある演奏についてのコメントを
是非お寄せいただきたいと思います。

特に演奏時間は所蔵テープによってピッチがまちまちとなっておりますので、
多くの皆さんからデータをいただけると、ある程度正確な演奏時間を統計的に確定することが
できるのではないかと思っております。

よろしくお願いいたします。


シュトレーゼマンの本 投稿者:中川右介  投稿日:01月05日(水)15時58分55秒

最上様
アルファベータ中川右介です

シュトレーゼマンの
Ein seltsamer Mann
は私も持っています。ブルーの表紙の本ですよね。
この本は2年ほど前に
翻訳権について問い合わせたところ、あいているという返事を
もらっています。
日本語版を出そうかどうか検討中のまま二年たちました。
最上先生が訳されてみよう、というのであれば、すぐに交渉しますが、いかがでしょう。
あるいはほかに翻訳者をご紹介いただければとも思います。
こういう公開の場で頼むことかどうかはわかりませんが。
ようするに、翻訳者がいれば、すぐに可能です。

また、98年に出たリチャード・オズボーンの
ヘルベルト・フォン・カラヤン――音楽の人生
800頁もある超大作ですが、これは残念ながら、
他の出版社が翻訳権を買っています。
そろそろ日本語版が出る頃だと思います。
カラヤンの写真集は90年頃に出た、
Emil Perauerという写真家の本があり、
交渉したのですが、権利者が行方不明というか音信不通になってしまい
中断しています。
これは晩年の10年くらいのものですが、なかなかいい写真が多いものでした。



Abbado winkt ab 投稿者:最上  投稿日:01月05日(水)14時01分10秒

アバドの2000年問題ですが、私が最初に知ったのは、下記の記事でした。

こちらの方が、わかりやすいかもしれません。

http://www.tagesspiegel.de/archiv/2000/01/04/ak-ku-mu-9957.html


Y2k-Problem mit Abbado 投稿者:最上  投稿日:01月05日(水)10時50分59秒

アバドが、この夏のザルツブルク音楽祭での「トリスタン」と「コジ」の指揮を取りやめるようです。

・ウィーン・フィルのローテーションの問題(リハーサルや上演ごとに、コンマスも含め奏者が変わる?)
・アバドの意向も聞かずに決められた「コジ」の舞台美術(ラインハルト・フォン・デア・タンネン)の問題
(全然気に入らないということでしょう)

この2点が主な原因のようですね。

http://www.salzburg.com/sn/monat/03/kultur-27771.html


Re: カラヤン本、続報 投稿者:最上  投稿日:01月05日(水)10時47分51秒

中川さん、正月返上で、どうもご苦労様です。
今回の本も楽しみにしております。

さて、カラヤン本というと、たいては翻訳されているのかと思いますが、
「ベルリン・フィルハーモニー 栄光の軌跡」の著者であるシュトレーゼマンが
カラヤンだけについて書いた "Ein seltsamer Mann..."(奇妙な男)という本は、
翻訳が出ているのかどうか、前から気になっています。
出版は1990年のようですが、私は1998年の文庫版で持っています。
ちなみに、「奇妙な男だね」とは、ブルーノ・ワルターが言ったとか。

あと文庫本で1986年に出版されている Kroeber の "Herbert von Karajan" は、
一時、「レコ芸」で翻訳が載ってましたが、中断されたのが残念です。


カラヤン本、続報 投稿者:中川右介  投稿日:01月02日(日)19時23分52秒

最上様
マラドーナさんへのお返事、ありがとうございました。
また、いろいろと本をお買い上げいただき、ありがとうございました。
イースター音楽祭の本は、持っていないので参考になりました。
さて、
いま、正月返上で、
ブラボー/ディーヴァ
という本の最後の校正をしています。
ヘレナ・マテオプーロスというギリシャ生まれの英国の音楽ジャーナリストの
もう20年近く前に出たブラヴォーという本と、7年ほど前に出た
その続編のディーヴァという本の翻訳です。
タイトルから推察できると思いますが、オペラについての本で
原書ではそれぞれ20人以上のオペラ歌手へのインタビュー集となっています。
日本版ではそれぞれ10人ずつ選んでの翻訳としました。
誰を選び,誰を落とした、ということでご批判を受けるのは覚悟でしたが
予算その他の関係で、やむをえずのことです。
で、登場するのは三大テノール、クラウス、アラガル、プライ、ヴァイクル、ライモンディ
レイミー、バルツァ、カナワ、フレーニ、サザーランド、ルードヴィッヒ
スコット、ベルガンザ、カバリエ、リッチャレルリ、シュターデ
といったところです。
それぞれが、人生と芸術を語る、
という内容なのですが、当然、指揮者について語るところもでてきて
ほとんどの歌手がカラヤンについて語っている、
いわば、カラヤン外伝的にも読めるものです。
カラヤンファンの方は、ぜひお読みください。
一月中に何とか出せると思います。


ジルヴェスター 投稿者:最上  投稿日:01月02日(日)16時25分31秒

まあ、フィナーレだけを、ああして演奏していくのは、なかなかスリリングで、
お祭りとしてはよかったんじゃないでしょうか。
1曲全部やるよりも、オケとしては大変だったことでしょう。

ホルンのヴァレンドルフ、なかなか役者ですね(^_^)。
ヘボモンケさんにご紹介いただいたブラスクィンテットや、以前放映されたサロンコンサート?でも
日本語で司会をしていましたが、本拠地でもよくやるんでしょうかね。


帝王カラヤン音楽三都物語 投稿者:最上  投稿日:01月02日(日)16時12分15秒

この番組は、当初の予想よりは楽しめた内容でした。
手を抜かずにきちんと正面から番組作りをした姿勢は、高く評価したいと思います。

何といっても、カラヤン自身の貴重な映像が要所で使われていたのがよかった訳ですが、
これって、1981年11月2〜6日に、TBSで連夜放送された時の映像ですよね。
その意味では、テレビマンユニオンがこの時の映像をまだ保存しているようだ
ということがわかったのが収穫でした(^_^)。

となると、もっと欲が出てきて、他の映像もいっぱい見たいと思ってしまうものです。
「クラシック招き猫」で矢口さんも書かれていましたが、オケコンは、本番の映像
(確か、第5楽章の最後のところ。フォーグラーのティンパニがかっこよかった ^_^;)も
やって欲しかったですし。

81年の放送の時は、ゲストのおしゃべりが非常に邪魔だったので、残っている貴重な映像を
もう一度きちんと再構成して、見応えあるドキュメンタリーを作って欲しいものと思います。

というか、テレビマンユニオンには、そうする義務があると思うのですが。
ということで、2000年ですし(^_^;)、どうか、よろしくお願いします(_ _)。


Re: BPOの収支 投稿者:最上  投稿日:01月02日(日)15時54分43秒

JTさんご指摘のオケの収支の件ですが、どうなんでしょうかね。
私も詳細は知りませんが、日本のオケと、年間予算が1桁違うという話は聞いたことがあります。

例えば、新日フィルの年間予算が「X億」だとすると、BPOは「X0億」であるというような。


Re: カラヤン本 投稿者:最上  投稿日:01月02日(日)15時47分56秒

カラヤン本が日本でも、こうしていろいろ紹介されるのは、大変にありがたく思っています。

  F.Endler/K.M.Fritthum  "Karajan an der Wiener Oper"  1997 (ISBN 3-900518-64-5)

これは私も持っているのですが、ステージ写真も豊富で、ウィーン時代の貴重な資料だと思います。


 "Herbert von Karajan und die Salzburger Festspiele"  1994

これは、ザルツブルク音楽祭(1933年初登場以降)の全プログラムが載っている優れものですね。
写真も豊富だし、批評の抜粋も載っているようです。
どちらも、日本語版の出版、期待しております。


マラドーナさんお尋ねのイースター音楽祭関連ですが、私の知ってる限りでは、
1996年のイースター音楽祭の総合プログラムで、30周年ということで、
創設以来の全プログラムと各オペラのステージ写真が掲載されています。


  Herbert von Karajan Inszenierungen  1983  (ISBN 3-85447-024-X)

あと、この本は、ひょっとしたら、以前に日本語版が出ていたかもしれませんが(私は未購入)、
ザルツブルクでカラヤン自身が演出したオペラ(1982年まで)の様子がわかって、面白いです。


Re: 写真集 投稿者:最上  投稿日:01月02日(日)15時17分05秒

中川さん、はじめまして

貴重な出版情報、どうもありがとうございます。
今後とも、お気軽にこうした情報を提供していただけますと、大変光栄に思います。
アルファベータの本は、BPO以外でも、チェリビダッケやウィーン・フィルのものなど、
めぼしいのもは、職場でも購入しておりますし(^_^)。

今度の写真集も、楽しみにしております。これからも、どうぞよろしくお願いします。


謹賀新年 投稿者:最上  投稿日:01月02日(日)14時56分13秒

という訳で、今年もどうぞよろしくお願いします(_ _)。
HP全体の構成の大幅な見直しを、1年以上も前から考えてはいるのですが、
なかなか実行できずにいる状況です。
今年は、何とか整理したいものと考えておりますが....


RE:カラヤン本について 投稿者:マラドーナ  投稿日:01月01日(土)03時13分23秒

中川さん、早々のご回答ありがとうございます。
今後の新刊期待しております。
ところで、イースターフェスティバルの同様な本はあるのでしょうか?


明けましておめでとうございます 投稿者:マラドーナ  投稿日:01月01日(土)03時09分54秒

最上さん、明けましておめでとうございます。
昨年は色々とお世話になりありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。
今年はBPO来日で出費が多くなりそうです。