ヘンツェ 「鹿の王」



24.9. 1956

10.3. 1963

4.8. 1965

1973

1976

7.5. 1985

25.10. 1998

   


ベルリン

カッセル

サンタ・フェ

パリ

フィレンツェ

シュトゥットガルト

ベルリン

   

( 指揮 / 演出 )
Scherchen / Steckel

Dohnanyi / Hartleb

Baustian /

Köhler /

Bartoletti /

D.R.Davies / Hollmann

Kreizberg / Kupfer

   


第1稿の初演(本来は4時間半の長さだが、指揮のシェルヘンがカットを加えた)

第2稿の初演(作曲家により2時間半に短縮された)

第2稿のアメリカ初演

第2稿のオペラ・コミックでの上演

第2稿のフィレンツェ五月祭での上演

第1稿の初めてのノーカット上演

コーミッシェ・オーパーでの折衷版による上演 (1998年11月より、 阪哲朗が指揮)


第1幕

魔術師シゴロッティは、王子レアンドロの奇妙な物語を語り始める。 権力欲のある総督タルタリアは、王子を乳児のまま森へ置き去りにし、野獣の餌食にしようとした。 しかし、野獣は王子を育て上げ、やがて王子を人間界に連れ戻し、王座につかせようとした。
シゴロッティは、王子が嘘を見破ることのできる立像を王宮に二つ置く。 やがて、王子の花嫁選びが始まる。 候補の女性が単に権勢だけを目当てにしているかどうかを、立像が王子に告げるのである。 王子によるこうした一方的な儀式を嫌がっていたコンスタンツァに、 タルタリアは短刀を渡し、王子を殺害させようとする。 しかし、コンスタンツァが王子に会ってみると、お互いに愛し合うようになる。 王子は立像を破壊し、自分で判断しようとする。 タルタリアは、この機に乗じて、短刀を持っていたコンスタンツァに、王子殺害の罪を着せ、王子に彼女を殺すようにと迫る。 コンスタンツァを殺したくなかった王子は、王座をタルタリアに譲り、森へまた戻る。

第2幕

真実を虚偽との区別がつかなくなった王子レアンドロは、困惑して、以前のように動物たちと生活する。 しかし、王子のかつての仲間たちは、王子に背を向ける。 タルタリアによって殺された鹿に、魔法を使って、王子は自分の魂を移すが、それでも動物たちは、つれない。 王子が鹿に変身したことを知った総督は、同じ魔法を使って、王子の体に乗り移り、支配者としての地位を占めるようになる。 鹿の王を殺せという命令を出すが、不成功に終わる。

第3幕

偽の王タルタリアは恐怖政治を始める。 コンスタンツァは、外見がそっくりでも、自分が愛した人間とは思えず、 偽の王に迫られても、嫌悪して、突っぱねる。 やがて鹿に変身したレアンドロが、コンスタンツァのことを想って町へやってくる。 偽の王は、この鹿を殺そうとするが、シゴロッティの介入で、逆にタルタリア自身が殺される。 レアンドロはもとの姿とコンスタンツァを取り戻す。



(Opernwelt 98/12)

(2001年2月26日)