雑  感
2000年3月


公式HP の一番上の Aktuelles の中の Mitteilung に、アバド/BPOによるベートーヴェンの交響曲の公開録音の案内がありましたので、ご紹介しておきます。 既に、3月5日の方は終わってますが。

3月5日(日)   14.15 Uhr   im Kammermusiksaal   Symphonien Nr.1 und Nr. 2

3月12日(日)   9.45 Uhr   in der Philharmonie   Symphonien Nr. 3 und Nr. 8

入場は無料のようです。お客さんを入れた方が、集中して演奏しやすいからなんでしょうかね。 1番と2番は室内楽ホールというのも、アバドらしいというか、旧来のBPOへのイメージとは違った感じにしたいんでしょうね。 まあ、いずれ、ラトル/WPhによる全集と、いろいろ比較されることでしょう。
(3月7日)

本日、3月6日は、マゼール(1930年生まれ)の70歳の誕生日です。 それを記念してかどうか、M.Tamuraさんの 「とっと&かえちゃんのめちゃみちゃランド」 のマゼールの部屋では、ディスコグラフィの画像が大量にアップされました。 ほとんどにサインが書かれているというのが、すごいです。 3月のBPOは、このマゼールから始まりです。 2月に続いての登場ですが、3月2〜4日、プロコフィエフ「古典交響曲」、 チャイコフスキー「ロココ変奏曲」(チェロ:Han-Nah Chang 16歳)、ショスタコ5番というプログラム。

このあと、3月8〜11日が、ケント・ナガノで、メシアン「トゥランガリラ交響曲」。 これは、6月28日、ハノーヴァーのエキスポ2000でも、演奏される予定です。 ピアノがピエール・ロラン・エマール、オンド・マルトノがドミニク・キム。 ちなみに、ピアノのエマールは、98年4月、N響がデゥトワで同曲を指揮したときも、ピアノを担当したようです(そのときのオンド・マルトノは原田節)。 この曲のソリストは、一昔前は、ピアノがイヴォンヌ・ロリオ、オンド・マルトノが妹のジャンヌ・ロリオという感じだったですよね。 私は1989年5月8日、ミュンヘンの歌劇場でのバイエルン国立管弦楽団の定期演奏会で、このコンビで同曲を聞いたのが、唯一の実演体験ですが(指揮はリッケンバッハー)、客席にメシアン自身もいたように思います。

さて、3月18〜20日は、ドホナーニで、アイヴス「答えのない質問」、バルトークの弦チェレ、ベートーヴェン「英雄」。 こういう曲を以前のようにテレビでやってくれると、バルトークでのティンパニの妙技が楽しめたりするんですがね。残念です。 このあと、3月24〜26日は、ノリントンで、ヴォーン=ウィリアムズ「タリス幻想曲」、 ハイドン協奏交響曲、ベルリオーズ「幻想」。 そっくりそのまま、ザルツブルクのイースターで再演。 「タリス幻想曲」は、先日のN響(スラトキン)の録画でも見ましたが、別オケが後部に配置されたりして、なかなかきれいな曲だったですね。

月末が、いよいよアーノンクールで、3月29〜31日、メンデルスゾーンのVn協とブルックナー3番。 なお、このまま4月になだれ込み、4月4〜6日が、同じアーノンクールでブルックナー8番。 アーノンクールは、1929年生まれで、昨年70歳を迎えたようです。 ベルリン生まれなんですね。グラーツで成長したようですが。 BPO初登場は、1992年9月25日、モーツァルト・プロだったとか。 テルデックから新しく出る(出た?)BPOとのシュトラウスのワルツ集、どんな演奏なんでしょうか。

(3月6日)

さて、11時開演の話の続きですが、ウィーン・フィルも日曜の演奏会は、午前11時から始まるというのは、よく知られている話でしょう。 私は、残念ながら、定期演奏会をあのホールで聞いた経験はないのですが、97年3月のヨハネ受難曲の演奏会は、日曜の午前11時から聞いたことがあります。 ちょうどイエスが亡くなる場面で、あの会場の窓から陽光が差しこんできて、おお、なかなかと思ったものです。 なお、晩は、ワーグナーの「神々の黄昏」で、 この日は、ずっと 《居酒屋ガーター亭》 の亭主と一緒でした。

私が一番ぜいたくな時間の使い方だなと思っているのが、カラヤンの「パルジファル」。 BPOの100年誌のデータには、 1981年のイースター音楽祭の「パルジファル」は、 第1幕が、午前11時開演、そして、午後6時から、 第2幕と第3幕が演奏されたと記載されています(1980年については時間の記載なし)。 ゆったりと「パルジファル」に浸るという、なかなか夢のような体験という感じですね。 2002年の「パルジファル」は、やはり何が何でも聞きに行きたいものと思います。 まあ、カラヤンみたいな時間配分にはならないでしょうが。

(3月1日)

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