ローマとウィーンでのベートーヴェン・ツィクルス、無事に終了したようですね。辻本さん、貴重なご報告、ありがとうございます(_ _)。
このあと、3月は、本拠地での活動が続くわけですが、その前に、3月2日、室内楽ホールで、
オーケストラアカデミーの奨学生による演奏会があるようです。
もちろんBPO本体とは、直接関係はないのですが、指揮をするのが、ヘンリク・シェーファーで、BPOのビオラ奏者。
先週届いた
新しいブレッターの記事によると、
このシェーファー氏、今シーズンよりアバドのアシスタントも務めているとのこと。
最近、オーストラリアやイスラエルでも指揮活動をした他、
昨秋の日本公演での「トリスタン」では、プローべの指揮も担当したとか。
日本にはハーティングも同行したとの噂も聞きましたが、実際のところ、どうだったのでしょうね。
今回のブレッターに載っている記事の大半は、公式HPにもアップされており、
これに関するものは、
ここに
ありますので、関心のある方は、ご確認ください。
なお、シェーファーは、1968年生まれで、1992年にBPOに入団。
ご参考までに、写真も
こちらにアップしておきました。
BPO団員の指揮活動というと、打楽器のシュルツとトロンボーンのボイマーも、目立った活躍をしているようです。 シュルツは、昨年11月、ブダペスト・フィルを現地のオペラハウスで指揮したあと、その後のドイツでの演奏旅行にも指揮者として同行 (演奏したのは、ベートーヴェン、ブラームス、シューマンの曲)。 また、ボイマーは、3月2, 3, 4日と、ヘッベル劇場でヒンデミットの三部作「殺人者」「ヌシュ-ヌシ」「聖スザンナ」を指揮するとのこと。 日本では、1995年秋に大野さんが取り上げたオペラですね。 それから、2月12日には、コンツェルトハウス(旧シャウシュピールハウス)で、シベリウス管弦楽団を指揮して、ベートーヴェンとブルックナーの曲を演奏したとか。 日本でもどこか、BPO団員をしながら指揮活動をしている彼らのような人を呼んでみるプロオケはないものでしょうか(^_^)。
ちなみに、このマゼールのコンサート、前半はエルガーのヴァイオリン協奏曲。 もちろん、私の知らない曲ではあるが、ソリストはツィンマーマン。 9日のザルツブルクでのメータのコンサートも、結局、ベルリンと同様、前半はハイドンの交響曲からモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番に変更され、ソリストは同じくツィンマーマン(ザルツブルクでもアンコールがあるのかな?)。 もっとも、モーツァルトの協奏曲というのは、私には、「○に真珠」のようなものなんですがね(^_^;)(_ _)。
また、2010年までのイースターの日程を調べましたので(^_^;)、ついでにご参照ください。
Jahr Karfreitag Ostern 2001 13. 4 15. 4 2002 29. 3 31. 3 2003 18. 4 20. 4 2004 09. 4 11. 4 2005 25. 3 27. 3 2006 14. 4 16. 4 2007 06. 4 08. 4 2008 21. 3 23. 3 2009 10. 4 12. 4 2010 02. 4 04. 4
などといってみてもしょうがないので、「ファルスタッフ」を Dover のスコアを見ながら聞いている昨今です。 なお、イースターでの「ファルスタッフ」の配役、当初は、ターフェル(ファルスタッフ)とハンプソン(フォード)が予定されていましたが、 結局、ライモンディとガッロに最終決定したようです。 これまでのアバドの「ファルスタッフ」の配役を整理してみましたが、 先のジルヴェスターと違うのは、主役のライモンディとナネッタのレシュマンの二人だけ。 この二人とも、1998年のリンデンオペラでの上演には参加しているようです。
まあ、こういった歌手たちによるアンサンブルの妙を楽しむべきオペラなんでしょうね。
Sir John Falstaff
Ford, Alices Gatte
Fenton
Dr. Cajus
Bardolfo
Pistola
Mrs. Alice Ford
Nannetta, ihre Tochter
Mrs. Quickly
Mrs. Meg PageOsterfestspiele 2001
Ruggero Raimondi
Lucio Gallo
Massimo Giordano
Enrico Facini
Anthony Mee
Anatoli Kotscherga
Carmela Remigio
Dorothea Röschmann
Larissa Diadkova
Stella DoufexisSilvester 2000
Alan Titus
Lucio Gallo
Massimo Giordano
Enrico Facini
Anthony Mee
Anatoli Kotscherga
Carmela Remigio
Elisabeth Futural
Larissa Diadkova
Stella DoufexisLindenoper 1998
Ruggero Raimondi
Lucio Gallo
Marcelo Alvarez
Enrico Facini
Anthony Mee
Andrea Silvestrelli
Soile Isokoski
Dorothea Röschmann
Marjana Lipovsek
Katharina Kammerloher
Bruckner-Diskographie des Concertgebouw Orchesters
コンセルトヘボウとブルックナー
ミュンヘン・フィルとブルックナー
まあ、とりあえず、どちらも最初のページだけ作ったという感じですが(^_^;)。 コンセルトヘボウの方は、1997年4月、アーノンクールがブルックナー4番を振るまでに、どの指揮者がどの交響曲を何回振ったかが表になっています (もちろん、演奏旅行も含む)。 どの指揮者がいつどこで振ったのかをお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせください。 1位がハイティンク、2位がベイヌムですが、そのあとは、シャイーがヨッフムを抜いて、今では3位になっていることでしょう。 ミュンヘン・フィルの方も、たくさんの指揮者がブルックナーにかかわっているので、いろいろ整理するだけで大変そうです。 カラヤンの演奏は高く評価しているとはいえ、 「ベルリン・フィルとブルックナー」というテーマは、今のところ、考えてはおりませんので(^_^;)、どうぞ悪しからず(_ _)。
さて後半のブルックナー4番ですが、Tagesspiegel の批評と Berliner Morgenpost の批評とで評価が分かれているようですね。 ざっと読んだだけですが、 BM紙では、終楽章でメータが大化けしたような凄い演奏を繰り広げ、終演後、すぐに起こった拍手もやみ、数秒間の沈黙が続いたとのこと。 自然の背後にある恐怖を予言するブルックナーを、終楽章に聞き取ったと高く評価しているようです。 一方、TS紙では、コケの生えた森の地面の上で横になっているようなブルックナーとか。 (これは、鈍い演奏という意味なのか?) 「先日のミュンヘンでの『ファルスタッフ』同様、メータのベストの状態からはほど遠く、 局部的な表現が重視され、先のセンセーショナルなヴァントとは比べ物にならない。 パワー溢れるBPOはよかった。 シェレンベルガーの隣でソロ・フルートを吹いたエキストラのコルネリア・ブラントカンプ(ベルリン・ドイツ響)が大変素晴らしく、収穫だった」 というようなことが書かれています。 まあ、いずれにせよ、楽しみな演奏ではあるようですね。
http://www.staatstheater.bayern.de/staatsoper/oper/00-01/verdiwoche.htm最後の27日と28日が、レクイエムだったわけですが、 掲示板でご教示いただいた情報によると、 ここのバイエルン州立管弦楽団の首席フルート奏者ヘンリク・ヴィーゼが BPOの方のレクイエムの演奏会に、エキストラで登場したとのこと。 ミュンヘンでの特別演奏会に出ないで、ベルリンの特別演奏会の方に出演してくれたわけですね(^_^)。
それから、メータですが、おそらく、28日のミュンヘンのヴェルディ祝祭週間の最終日のレクイエムの翌日、 さっそくベルリンに移動して、29日、30日とプローべだったのでしょう。 31日午前のゲネプロ、そして本番というスケジュールだったと思われますが、 休まずに、ほんと、よくやるなぁと、そのエネルギーには、感心させられます。
さて、本日1月31日から、2月1,2日と、メータの指揮で、ハイドンの96番「奇跡」、ブルックナーの4番が演奏されます。 このプログラムは、この春のイースター音楽祭でも再演される予定ですが、 今年のイースター音楽祭で演奏される独墺系の後期ロマン派の作品は、このブルックナー4番だけなので、 まあ、一応、楽しみにはしているところです(^_^)。
2月のBPO、このあと、ローマとウィーンでのベートーヴェンの交響曲とピアノ協奏曲の全曲演奏会(ローマが2月8〜15日、ウィーンが2月17〜24日)があり、 ベルリンでの演奏会は、3月5日からのアバド/BPOとマルサリスとジャズオーケストラとの共演まで、お休みといったところのようです。